広島県公立大学法人 叡啓大学

資源の循環を早める廃棄物処理の新しい見え方の検討

学生協働プロジェクトとは、「共創プロジェクト」の過程から生まれる取り組みです。
企業と学生が一緒に取り組むと有効な課題を特定し、企業・教員(プロジェクトマネジメント人材)・学生がチームを編成して進めます。
企業にとっては、プロジェクトマネジメントスキルを持つ教員の伴走により、越境体験やプロジェクトベースでのスキルを得られる機会となり、高い評価をいただいています。
一方、学生にとっては、企業と対等な立場で新規事業などの価値創造に関わり、授業だけでは得られない実践的な経験を積むことができる学びの場となっています。

プロジェクトについて

クライアント株式会社オガワエコノス
テーマ資源の循環を早める廃棄物処理の新しい見え方の検討
プロジェクト概要廃棄物処理業は、日常生活や企業活動を支える「なくてはならない」事業。環境問題の解決や循環型経済に寄与する先進産業としての廃棄物処理業界の魅力を発信するため、業界のイメージアップにつながる手法を検討しました。

社会を支える廃棄物処理業の価値を、学生視点で掘り起こす

廃棄物処理業といえば、「肉体労働」「汚い」「危険」といったマイナスイメージを持たれがちです。しかし実際には、環境に貢献するためのさまざまな取り組みが行われ、働き方改革も進んでいる非常に「クリーン」な業界です。これらの外部のイメージを変え、「モテる業界」になるための手法を学生に考えてもらいました。

まず、業界について知ってもらうために、工場見学やフィールドワークを積極的に行いました。下水処理現場では、社員とお客様がどのようにコミュニケーションを取っているのかを見学し、「人との交流が多くて楽しそう」「地域の見守りにもつながる」といった声がありました。工場でも、私たちの生活に直結するエコな事業を「なくてはならないもの」と強く感じてもらえたようです。

学生は業界の良い点を見つけるのが得意で、内部のマイナスな自己評価が実は誤解に過ぎないことに気づかされました。この経験を通じて、イメージアップというよりも、まず業界のことをもっと人々に知ってもらうことが重要だと実感しました。

また、プロジェクトに関わった若手社員にとっても、新たな視点を得る貴重な機会となり、自身の仕事に誇りを持ち、モチベーションが高まりました。学生が行う課題解決のプロセスも大いに参考になり、私たちの業務効率化につながる学びがたくさんありました。

企業としては、常に時代に合ったアップデートが必要です。DXを活用した業務改善や世代に応じたリクルートの重要性を、学生との対話を通じて痛感しました。同業他社のみならず、土木や建設、製造業など他業界の企業にとっても、大きな刺激が得られる本プロジェクトにぜひ参加して、新たな価値観に出会ってもらいたいです。

課題解決のワークを、学びの場から実践の場へ。答えのない問いに挑戦!

川原 業界のDXの遅れという課題に、学生の新たな視点で貢献したいと思い参加しました。

横山 私は、知らない業界と関わることで視野を広げたくて参加しました。廃棄物処理は身近なのに知らないことばかりで、興味が湧きました。

綿﨑 私は全体の統括を担当。企業への中間報告では、私たちの取り組みを伝えるために正直でわかりやすい内容を心がけました。

横山 議事録作りではオンラインアジェンダツールを活用し、構成や見やすさを工夫しました。議論ではスピード感を意識してアイデア出しを促しました。

加川 私は議論を整理して次に進めやすい形にまとめるよう努めました。

川原 ファシリテーターとして、積極的なリアクションでメンバーの意見を引き出す役割でした。

綿﨑 企業のフィールドワークでは、会長や工場長の柔軟さや優しさに驚きました。社員を大切にする姿勢が印象的でしたね。

横山 最初は「歴史ある会社って堅そう」と想像していましたが、現場はアットホームで話しやすかったですよね。

綿﨑 このプロジェクトは「正解のない問い」に向き合うことも醍醐味でした。それが難しくもあり、楽しくもあり…。

川原 同感です。広報手段の見直しという単純な答えは求められていない気がしましたね。課題解決の手法の基礎に立ち返って、「誰がどう困っていて、何をすべきか」という本質を見定める重要性を実感しました。

加川 テーマを見つめ直すために、定金教授にも相談しました。「業界を変える」のではなく「外からの視点を変える」ことが本来の目的だと気づいてからは、方向性が明確になりました。

横山 成果物が企業の役に立ち、業界全体に良い影響を与えられると嬉しいです。

SNSで共有する

  • X
  • Instagram
  • facebook