広島県公立大学法人 叡啓大学

2025.06.24

早田教授と卒業生が「2025ひろしま国際平和& ビジネスフォーラム」に登壇しました

2025年5月30日(金)~31日(土)、ハイブリッド(会場・オンライン)で「2025ひろしま国際平和&ビジネスフォーラム」(旧「世界平和経済人会議ひろしま」)が開催され、早田吉伸教授及び本学卒業生(1期生)でLi-mone代表/Pride of Hiroshima展学生統括である藤山実咲さんが登壇しました。

早田教授はパートナーセッション⑤ 【国際平和拠点ひろしま+東京コミュニティ主催】(5月31日 12:40~13:50)「Beyond Sustainability~ビジネスと平和を統合する新たな資本の可能性~」にスピーカーとしても登壇しました。

早田教授がモデレーターとし、藤山さんがスピーカーとして登壇した、全体セッション⑤(開催:5月31日 11:20~12:30) 「Hiroshima Spirit ~被爆からの復興、その先へ~」の様子を藤山さんの寄稿としてご紹介します。

開催日:5月31日 11:20~12:30

全体セッション⑤「Hiroshima Spirit ~被爆からの復興、その先へ~」

登壇者

モデレーター:叡啓大学 教授 早田 吉伸

パネリスト:

広島経済同友会 次期代表幹事 香川 基吉氏

 国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所プログラム・オフィサー

チームリーダー シャムスル・ハディ・シャムス氏

 Pride of Hiroshima展学生統括 藤山 実咲氏

会場の様子

卒業生の藤山さん

広島の復興とこれからの役割を考えるセッションを開催

本企画では、戦後の急速な復興を遂げた広島の歩みを振り返りながら、復興を支えた「Hiroshima Spirit」に焦点を当て、広島の企業や地域が今後どのように世界に貢献できるかを考察しました。ウクライナや中東など世界情勢が不安定な今、平和の拠点としての広島の可能性と責任について議論が交わされました。

フォーラム登壇を通じて伝えた「Pride of Hiroshima展」への想い

— 叡啓大学卒業生より寄稿 —

このたび、フォーラムにて「Pride of Hiroshima展」の紹介を担当する機会をいただきました。私の役割は、展示の内容だけでなく、その背景にある想いや意義をしっかりとお伝えすることでした。準備を重ね、当日を迎えた本番では、観覧席にお世話になっている方々や叡啓大学の後輩たちの姿も見え、大変心強く感じました。オンラインでも、多くの関係者の方々が視聴してくださっていたようで、代表として登壇させていただいた責任と喜びを深く実感しました。

特に大切にしていたのは、前日から始まっていた登壇者や関係者の方々との交流です。この機会を通じて、「Pride of Hiroshima展」の魅力を伝えることも、自分に与えられた大切な役目だと考えていました。プログラムをご覧いただければお分かりのとおり、登壇者の皆さまは非常に多彩で、交流会にはその周囲の著名な方々も多数参加されていました。

こうした場面において、まだ実績の少ない私のような若者が委縮してしまいそうになることもありますが、後輩に伝えたいことは「学生としてそこにいること」自体が大きなチャンスだということです。注目されていなくとも、若い存在への関心は必ず持っていただけます。だからこそ、背伸びをせず、自分が知っていることや疑問に思ったことに正直に向き合い、多くの方々と率直に交流することを大切にしました。

今回は、岸田元総理が開会式にて「Pride of Hiroshima展」に言及してくださったことで、展示への注目度も高まり、フォーラム終了後には実際に展示をご覧くださった方々もいらっしゃいました。非常に嬉しい反響でした。

登壇では話す時間が限られていましたが、どのようなことを伝えようと考え、準備を進めてきたかについては、私が今後の事業活動の拠点として運営している「Li-mone」(法人化予定)のnoteに掲載しています。これから活動に踏み出そうとしている叡啓大学の後輩たちにとって、少しでも勇気を持つきっかけとなれば幸いです。

今回の経験を通じて強く感じたのは、名誉ある舞台に立たせていただいたからこそ、調子に乗るのではなく、むしろこれまで以上に誠実に、そして丁寧に、人の想いや社会のニーズに向き合っていきたいと思っています。その積み重ねこそが、信頼につながり、事業として形になっていくのだと信じています。

叡啓大学の1期生として、在学当初から「誰かが起業という形で動かなければ」という思いを抱いてきました。ただし、必ずしも大きな資金や規模を伴う必要はなく、小さくても意志のある挑戦を続けていきたいと考えています。そして、後輩たちには、就職という道を選んだとしても、企業の中で起業家精神を発揮していくことができるという可能性も、ぜひ大切にしてほしいと思っています。将来的には、自分自身の活動にとどまらず、後輩たちが今回のような舞台に立てるような支援もしていきたいと考えています。