広島県公立大学法人 叡啓大学

2025.06.26

「PBL IA(春クォーター) 最終報告会」を開催しました

2025年5月27日(火)、「課題解決演習IA」(Project Based Learning Exercise IA)春クォーターの最終報告会が開催されました。
クライアント様から提示されたテーマについて、約2か月かけて各チームで現地調査・聞き取りを行い、特定した本質的な課題をこの最終報告会で発表しました。

担当教員の川瀨真紀学科長

最終報告会

クライアント:一般財団法人家電製品協会 様

テーマ使い終わった家電を再び活かすためには
サブテーマ家電リサイクル法の存在をZ世代に広く知ってもらうには
使い終わった家電を適正排出してもらうには

あるグループでは、一般財団法人家電製品協会様では、正しいリサイクル方法を広めるためにSNSでの発信に力を入れている一方で、実際に家電が販売される量販店では、消費者がリサイクルについての情報をもらえる機会が少ないこと、家電のインターネット上での購入が増え、リサイクルについての情報がもらえない消費者も増加していることを発見しました。
顧客に対してリサイクルに関する情報(インターネット上での購入、海外製品を購入することのデメリット等)が正しく広まり、リサイクルに関する知識をZ世代だけでなく家電を購入するすべての世代に広める必要があることを本質的な課題として報告しました。

クライアントである一般財団法人家電製品協会様からは、社会の変化の中でインターネット上で家電を購入する人の増加は避けられないという前提で、リサイクルに関する正しい情報を伝える方法を考えていきたいとのコメントをいただきました。 

クライアント:広川株式会社 様

テーマ地域の防災意識・災害対応力のさらなる向上
サブテーマ防災意識が高まらない原因とは
防災を地域に落とし込むためには
防災イベントをより盛り上げるためには

あるグループでは、広川株式会社様の防災イベントのターゲット層が限られることに着目しました。そこで、幟町小学校へ実際に聞き取り調査を行ったところ、防災に関して小学校が得られる情報が少ないため、広川株式会社様が実施するような遊びや運動を通じた防災イベントをぜひ導入したいというニーズを確認しました。
防災イベントを子どもにも伝わるコンテンツとし、小学校低学年や未就学児でも理解しやすい説明にすることで、ターゲット層を子どもやその親世代に広げる必要があることを本質的な課題として報告しました。

クライアントである広川株式会社様からは、実際に小学校にインタビューをしてもらい防災イベントのニーズを検証できたことが大きな収穫だった。元々親が子どもと一緒に参加することは想定して開催していたが、イベントの内容に応じて子ども向けの内容も用意することでより多くの方に防災イベントに参加してもらえるようにしたいとのコメントをいただきました。

クライアント:株式会社グロウアップ 様

テーマ一般ユーザーにとって、提供するサービス・コンテンツ(内容)をよいものにしていきたい

あるグループでは、株式会社グロウアップ様のビジネスモデルに着目し、株式会社グロウアップ様への訪問や受講者の方へのインタビューを実施しました。分析の結果、株式会社グロウアップ様が、人手不足が原因で広告や営業活動を積極的に実施できていないことから、受講者の獲得が講師である西前様の持つ繋がりに依存していること、西前様が講演だけでなく受講者の獲得も実施する構造になっていることを発見し、新規顧客を獲得する導線が構造化されていないことを本質的な課題として報告しました。

クライアントである株式会社グロウアップ 西前様からは、営業活動について、私以外の誰かが営業をした時に、私の熱意が正確に伝わらないのではないかという懸念があったため、分業ができていなかったことに気づかされた。提案いただいたように、講演実施までの工程を分業し、営業・広報活動の拡大をしていきたいとのコメントをいただきました。


過去の「最終報告会」資料の一部を特設サイトで公開しています。
社会を変える「実践力」ー叡啓大学のPBLとはー