叡啓大学では学生のコンピテンシー育成及びキャリア形成支援の一環として、「イブニングラウンジ」を開催しています。
10月23日は、本学客員教授でもある北陸先端科学技術大学院大学 名誉教授・特任教授の内平直志氏にご講演いただきました。
| 日時 | 2026年10月23日(金)17:10~18:50 |
| 対象 | 叡啓大学の学生、教職員並びに学外の方 |
| 講演タイトル | 生成AIによる現場の暗黙知の抽出と活用 |
| 講演者 | 北陸先端科学技術大学院大学 名誉教授・特任教授 本学客員教授 内平 直志氏 |

北陸先端科学技術大学院大学名誉教授・特任教授の内平 直志氏にお越しいただき、「生成AIによる現場の暗黙知の抽出と活用」をテーマにご講演いただきました。
ご講演では、工場や保守点検、農業、医療・介護といった様々な「現場」において、マニュアル化されていないベテランの経験や勘といった「暗黙知」を、生成AIでどのように抽出し、次世代へ継承・活用していくかについて、最新の事例を交えてお話しいただきました。


冒頭では、日本の強みである「現場知識」の根底には、言語化されていない「暗黙知」が存在する一方、暗黙知を得るまでに膨大なコストと時間が必要であることや、ベテランの退職や少子高齢化に伴う後継者不足により、技能継承が大きな課題となっている現状をお話しいただきました。
これまでの生成AIはマニュアル等の「形式知」の活用が中心でしたが、現在は現場作業者の音声つぶやきや断片的なメモといった「デジタル断片化知識」から「暗黙知」を収集し、生成AIで分析・整理し、現場知識として活かす先進的な取り組みが急速に進んでいることが紹介されました。
さらに、AIが出力した情報をただ受け取るだけでなく、人間同士の対話やワークショップを通じて納得(腑落ち)し、具体的な行動へ落とし込むことこそが真の知識であるとお話しされました。


講演の最後には、AIに仕事を奪われることを心配するのではなく、現場の肌感覚や経験を大切にしながらAIをいかに使いこなすかを考えることが重要であるというメッセージが送られ、これからの時代に求められる人材像について学生たちも熱心に聞き入っていました。
参加学生の感想を紹介します。「今話題となっているAIとの向き合い方について、身近な事例を交えて話していただきとても分かりやすかった」、「生成AIの活用法に興味があったため、講演を通じて理解を深めることができて良かった」などの感想がありました。
内平様、貴重な講演をありがとうございました。
