2026年7月1日、叡啓大学にて、アーナンダ・クマーラ教授を招聘し、IEP特別講演「Empowering Youth in a Global Era: Challenges and Pathways to Revitalizing Japanese Society」を開催しました。 当日は、ハワイより Nobuko Miyake-Stoner 氏、Bob Stoner 氏、そして 西谷元・広島大学名誉教授の3名がゲストとして参加しました。本講演は、日本グローバル人材育成教育学会(JAGCE)中四国支部長を務める上杉裕子教授が企画し、同学会での継続的な交流と協働を背景として昨年に続き実施しました。
■講演概要
クマーラ教授は、1983年に日本へ留学した自身の経験を紹介しながら、通信技術の劇的な進化が国際交流や働き方を大きく変えてきたことを強調するとともに、米英など複数国から博士課程の奨学金を得た中で日本を選んだ理由として、異文化への挑戦と日本の技術力への関心を語りました。
続くセッションでは、学生が「10〜40年後の社会」をテーマに議論し、AIの高度化、自動運転やEVの普及、再生可能エネルギーの進展、少子高齢化の深刻化など、未来社会の姿について活発な意見交換を行いました。
■日本の高等教育とグローバル化
クマーラ教授は、日本の人口減少が大学の学生数に影響を及ぼし始めている現状を示しつつ、AIやロボティクスが進展しても「人が仕事を生み出す」という本質は変わらないと述べ、近年の外国人留学生の増加や英語による授業の拡大を例に、大学がグローバル化へ確実に歩みを進めていることを紹介しました。
■学生の強み・弱みに関するディスカッション
学生たちは、コミュニケーション力、協調性、誠実さなどを「強み」として挙げる一方、積極性の不足、英語運用力、プレゼンテーション力などを「弱み」として認識していることを共有し、クマーラ教授は、それらを踏まえ、英語力・発信力・異文化理解の重要性を強調しました。
■グローバル人材育成とLNBTIモデル
クマーラ教授が率いるLNBTI(スリランカ)は「スリランカで学び、日本企業で働く」という新しい教育モデルを展開しており、日本のIT人材不足と南アジアの若者の就業機会拡大を同時に解決する仕組みとして紹介されました。 「Made in Japan」から「Made by Japan」へと生産構造が変化する中で、国際協働の新しい形を提示しました。
■学生へのメッセージ
最後にクマーラ教授は、
- 好奇心
- 積極性
- コミュニケーション力
- 外国語運用力
- 異文化理解
の5つを「グローバル・コンピテンス」として示し、自己の強みと弱みを把握しながら主体的に学び続ける姿勢の重要性を学生に伝えました。
約3時間40分にわたる講演とワークショップは、学生にとって大きな刺激と学びの機会となり、国際社会で活躍するための視座を深める貴重な時間となったようです。多くの質問が寄せられ、クマーラ教授は本学学生の積極性と知的好奇心を非常に高く評価しました。
今後もIEPでは、各クォーターにおいてこのような特別講演を継続的に開催し、大学外部の専門家による学びの機会を学生に提供していきます。









