広島県公立大学法人 叡啓大学

2026.06.09

4年生 西本さんが卒業プロジェクトでバックパック体験談会を開催 ヨーロッパ18か国の旅から得た学びを紹介

4年生の西本愛希さんは、2026年6月8日(月)、本学にて「バックパック体験談会」を開催しました。

西本さんは、本学の集大成科目である卒業プロジェクトの一環として、2025年6月から9月までの約3か月間、一人でヨーロッパ18か国を巡りました。卒業プロジェクトでは、「海外への憧れを現実に変えるプロジェクト」をテーマに、費用、安全面、語学力などへの不安から海外渡航に踏み出せない学生に向けて、実体験をもとにした海外旅行ガイドの作成に取り組んでいます。

発表する西本さん

会場の様子

西本さんが海外での経験を重ねるきっかけとなったのは、2023年3月に兄と一緒に訪れたニュージーランドでした。その後、ベトナム、香港、マカオ、シンガポールを旅し、2024年には授業「体験・実践プログラム(海外)」でアメリカに滞在しました。同プログラムを2か月間行った後、3か月目にはアメリカ国内でバックパック旅を経験しました。さらに、韓国やニュージーランドへの渡航を経て、今回の卒業プロジェクトでは、初めて一人で本格的なバックパック旅に挑戦しました。

当日は、バックパッカーとして旅をした理由、ホステルでの過ごし方、安全に旅をするための工夫、必要な英語力、実際にかかった費用などについて、写真や具体的なエピソードを交えながら発表しました。

旅の中では、ホステルや長距離バスを活用しながら移動し、ドイツでは約1か月間ホームステイも経験しました。発表では、飛行機やバス、宿泊費、食費などの実際の金額も紹介され、ヨーロッパを旅するうえでどのように費用を抑えたのかが具体的に語られました。

一方で、旅は楽しいことばかりではありませんでした。トルコで現金を盗まれたこと、スイスでフライトがキャンセルされ宿泊先がなくなったこと、ホームレスに付きまとわれたことなど、予期せぬトラブルも経験しました。そうした中で、西本さんは「すぐに近くの人に話しかける」「事前に治安を調べる」「困ったときはすぐに電話する」など、自分の身を守るための行動を一つひとつ学んでいきました。

特に印象的だったのは、旅を通じて「人に頼ること」の大切さを学んだという言葉です。海外では、困ったときに周囲の人に助けを求める場面が何度もありました。言葉が完璧でなくても、自分から伝えようとすることで道が開ける。その経験から、西本さんは「英語力よりも、まずコミュニケーションを取ろうとする姿勢が大切」と語りました。

また、発表では、旅を通じて出会った人々との交流についても紹介されました。ホステルやホームステイ先、移動中のバスなどで世界各国の人々と出会い、食事を共にしたり、街を歩いたりする中で、旅は「観光地を巡るもの」だけではなく、「人と出会い、自分の価値観を広げるもの」だと実感したといいます。

参加した学生からは、旅を始めるきっかけや、海外に一歩踏み出すためのマインドセットに関する質問が寄せられました。西本さんは、自身の失敗談も率直に共有しながら、「まずは、自分に合った形で一歩踏み出してみてほしい」と呼びかけました。

約8〜15kgの荷物を背負って旅したバックパック

携帯品と写真の展示

叡啓大学では、学生一人ひとりが自らテーマを設定し、課題の明確化と解決策の提案に取り組む「卒業プロジェクト」を実施しています。第1回報告会(6月)、第2回報告会(11月)を経て、2月には公開プレゼンテーションを行います。今回の発表は、自身のバックパック経験を個人の体験にとどめず、次に挑戦する学生を後押しする取組へとつなげるものです。

西本さんは今後、7月に初めてバックパック旅に挑戦する後輩とともにアジアを巡る予定です。自身の経験だけでなく、初めて海外を旅する学生の視点も取り入れることで、費用、安全面、準備、現地での行動など、学生にとってより実用的な海外旅行ガイドの作成につなげていきます。

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