考えて、演じて、考える「コミュニケーションに向き合う」ワークショップ
2026年5月16日(土曜日)、青森県立美術館館長、芸術文化観光専門職大学学長の平田オリザ氏を講師にお招きして、演劇的な手法でコミュニケーション力を高め、「コミュニケーションとは何か」、「コミュニケーションの力とは何か」を学ぶ本学の1年生向けワークショップを開催しました。
これは、あらゆる智の枠組みの根幹にあるコミュニケーションと表現への理解を育むこと、1年生同士の交流を深めることを目的としたワークショップになります。

身体を使ったコミュニケーションと表現を経験する
まずは、「眼鏡かマスクをしている人を含んだ4人グループ」など、条件を指定し、グループを作るゲームや「広島といって思い浮かべるもの」などのお題で同じものを思い浮かべた仲間を声を出しながら探していくゲームを行いました。1年生たちは、全体を俯瞰し、全員が条件を満たしたグループに所属できるよう言葉を用いてすり合わせをすることについて、実際に身体と言葉を使って考えていきました。
また、ペアで背中合わせのまま立ち上がるワークなどを通じて、身体の使い方のイメージや動きを調整するためにどのようにコミュニケーションを取れば成功するかについても実際に体験していきました。


休憩後、配布されたカードに書かれた数字を元にイメージした物の大きさを伝えあって、自分と近い数字と思われる人とペアをつくるゲームなどを行いました。これは、自分の思い浮かべた物を相手に伝わるように表現することや相手がその言葉をどのような意図で発しているのかを読み取ることが必要になります。
文脈を含め、相手の気持ちを読み取ることの重要性
最後に、まとめとして異なる価値観や文化を持つ相手とのコミュニケーションやコミュニケーションデザインについて考えました。シンプルな言葉でも、その相手が持つバックグラウンド、価値観、気持ちなどを想像し、コンテクスト(文脈)を理解しなければコミュニケーションにずれが生じることを具体例をもって説明をしていただきました。また、コミュニケーションのずれや誤解を経験しても、コンテクストのすり合わせを行い、間違いを訂正しながら相手とのコミュニケーションを深めていくことが大切であるというメッセージをいただきました。また、コミュニケーションを取るために話しやすい環境を整えることの重要性についても、具体例を示しながらご説明いただきました。

今回のワークショップを通じて、相手を理解するための想像力を磨き、コミュニケーションにずれが生じても何度でもすり合わせをしながら相手を理解する力を育んでいただきたいと思います。
平田先生、ありがとうございました。