SDCの目的・コンセプト
ソーシャルデザインセンター(SDC)は、社会と大学を接続し、共創による価値創造を推進する知と人材の創出拠点です。
大学・企業・自治体など多様な主体が連携し、それぞれの知見や資源を掛け合わせることで、社会や地域が抱える課題の解決と新たな価値の創出に向けた知の創出と人材育成を目的としています。
本センターでは、学生の学びと社会・企業等の実践を接続し、相互に成長と発展が生まれる仕組みを構築しています。
具体的には、学生は授業で身につけた知識やスキル(修得)を実社会のプロジェクトで活用し(実践)、その経験を通じてさらに学びを深めていきます(深耕)。
一方、社会・企業等は、学生とともに課題解決に取り組む実践を通じて、新たな視点やアイデアを取り入れながら、活動や組織のあり方を変化させ(変容)、新たな価値の創出へとつなげていきます(協創)。
このように、「実践」を起点として、学生の成長と社会・企業等の発展が相互に作用しながら循環していく構造を生み出します。
この協働のプロセスを通じて、新たな価値創造に資する知見が蓄積されるとともに、関わるすべての主体が経験と学びを深め、次の挑戦へとつなげていきます。
さらに、産学官連携の仕組みづくりとプロジェクトの推進を通じて、教育・研究と社会を接続する持続的な基盤の構築を進めます。

VISION / MISSION / VALUES
VISION
共創によって価値創出が連鎖するイノベーションエコシステムを実現する。
多様な主体が分野や立場を越えてつながり、「共創のスパイラル」を生み出すことで、地域から社会全体へとインパクトを広げる。
MISSION
社会と大学を接続し、共創を通じて新たな価値創造と変革を支える知の創出と人材育成を行う。
教育・研究・実践を循環させることで、チェンジリーダーを育成するとともに、社会課題の解決に資する知見と新たな可能性の創出を推進する。
VALUES
① 越境する
分野・組織・立場の枠を越え、多様な視点を交差させる。
② 共創する
対話と協働を通じて、新たな価値をともに創り出す。
③ 実践する
構想にとどまらず、社会の中で試し、学び、価値へとつなげる。
④ 学び続ける
経験から学び、問い直し、次の挑戦へとつなげる。
⑤ 問い続ける
既存の前提にとらわれず、本質的な問いを立て続ける。
センター長メッセージ
社会や地域が直面する課題は、人口減少や産業構造の変化などを背景に、ますます複雑化しています。企業や自治体においても、従来の延長線上では解決が難しい課題が増えており、新たな価値創造や変革が求められる時代に入っています。
こうした時代においては、一つの組織や専門領域だけで課題を解決するのではなく、異なる立場や視点を持つ主体が交わり、新たな価値を共に創り出していくことが不可欠であると考えています。
ソーシャルデザインセンター(SDC)は、大学・企業・自治体など多様な主体をつなぎ、それぞれの知見や経験を掛け合わせながら、社会に新たな価値を生み出すための知と人材を育む拠点です。私たちは、教育・研究・実践が分断されるのではなく、相互に循環する関係を築くことを重視しています。
また、私たちはこの取り組みを進めるフィールドとしての広島に大きな可能性を感じています。広島は、都市機能と産業集積を持ちながらも、多様な主体同士の距離が近く、企業・自治体・大学が有機的に連携しやすい環境を備えています。
私たちは、広島を「社会実装都市」として捉えています。多様な主体が近接し、対話と実践を繰り返すことができるこの環境は、新たな価値を構想するだけでなく、それを実際の社会の中で試し、磨き上げていく場として大きな可能性を持っています。
学生にとっては、教室での学びが社会の現場と結びつくことで、より深い理解と実践力が育まれます。企業や自治体にとっては、大学との協働を通じて新たな視点や知見を得る機会となります。そして、このような協働のプロセスそのものが、社会における新しい価値創造の源泉になると考えています。
私たちが目指すのは、単なる課題解決にとどまらず、社会のあり方そのものを問い続け、新たな可能性を切り拓いていくことです。そのために、SDCは多様な主体が出会い、対話し、共に挑戦する場をつくり続けていきます。
この取り組みは、特定の誰かのものではなく、関わるすべての人とともにつくっていくものです。それぞれの立場や専門性を持ち寄りながら、共に問い、共に考え、共に挑戦していく仲間として、ぜひSDCに関わっていただければ幸いです。
社会と大学をつなぐ実践の場として、そして新たな価値が生まれる起点として、SDCの取り組みにぜひご期待ください。

早田 吉伸