広島県公立大学法人 叡啓大学

2026.03.04

【開催レポート】3月2日(月)AI・データサイエンス無料講座

「企業におけるIoT/AI導入時の品質・リスク管理」

2026年3月2日(月)に叡啓大学AI・データサイエンス無料講座をオンラインで開催しました。
AIが急速に広がる中、どのようにその品質を確保し、リスク管理していくかは、どの企業にとっても大きな課題となっています。この講座では、おふたりのゲストスピーカー、西川株式会社 睡眠科学研究所 所長 野々村 琢人 氏、株式会社東芝 総合研究所 エキスパート 久連石 圭 氏をお招きし、「企業におけるIoT/AI導入時の品質・リスク管理」についてお話を伺いました。

ヘルスケア分野におけるIoT/AI導入時の製品評価

まず、西川株式会社 睡眠科学研究所 所長 野々村 琢人 氏から、ヘルスケア分野で進むIoTやAIの活用、その精度や品質について、解説いただきました。
医療、ヘルスケア及び介護の分野でもデジタル化やデータ化が進んでいます。中でも、ヘルスケアデータは行動変容を促して日常生活を管理する際や、医療機関受診時などにも活用されています。このヘルスケアデータは24時間継続的にデータを取るなどの特徴があり、また、機微な情報として法律で規制されており、一般のIoTデータとの違いを意識して管理されていると言えます。
続いて、ヘルスケアデータの中で、特に「睡眠」のデータの複雑さについて、例を交えながら、説明いただきました。睡眠は無自覚なもので、計測が難しく、主観と計測データに大きな乖離が出ることもあるそうです。講演の最後に、「睡眠」のように様々な指標があるものの開発にあたって参照できるガイドラインについて、紹介いただきました。

AIシステムの品質保証の概要と動向

株式会社東芝 総合研究所 エキスパート 久連石 圭 氏からは、国内外のガイドラインや法律の動向、AIを安心してお客様に提供する株式会社東芝様の取り組みを紹介いただきました。
まず、AIがどのように間違えるのか、その誤りがどのような問題やリスクにつながるのかを考えることが大切であるとのお話がありました。AIモデルは帰納的に構成されるため、従来の品質保証手段が利用できないものの、お客様にAIシステムを使ってもらうためには、AIに必要な品質保証をおこなう必要があります。
安心してAIを使うために、日本や世界ではガイドラインが発行されており、企業が社内独自のガイドラインを策定することも増えています。この中で、株式会社東芝様のAI搭載システム品質保証ガイドラインでは、営業、開発、運用などの様々な立場の人が、いつ、何をすべきか”What”を整理していること、その上で、AI品質保証プロセスとして、開発の流れに沿った手順やチェックリストを用いて品質保証を進めていることについて、解説いただきました。

叡啓大学のリカレント教育

セミナーの最後に、叡啓大学の内平直志客員教授から「叡啓大学のリカレント教育」の紹介がありました。仕事をしながら学び続ける場を提供するために、叡啓大学でも社会人教育について検討を進めており、社会人向けの講座の新設などを目指しています。

今後の予定 

本学では今後もセミナー、イベントや公開講座を開催する予定です。
詳細はこちらからご確認ください。