広島県公立大学法人 叡啓大学

2025.11.25

実社会のリアルな課題に挑む叡啓大学のPBL-2年生(2025年度秋クォーター)

2年生秋クォーターの課題解決演習IB(Project-Based Learning Exercise IB)の授業がスタートしました。
約2か月かけて、3つのクライアント様からいただいたテーマ、リアルな課題に各チームで挑みます。

はじめに、2年生課題解決演習の担当教員川瀨真紀学科長から、2か月間の授業概要について説明がありました。

課題解決演習は、「プロポージング(提案)」「フィールドワーク(調査)」「コ―・レビュー(共創)」「レポーティング(報告)」の4ステップで取り組みます。
クライアント様からテーマをご紹介いただいた後、各チームで現地調査・聞き取りを行い、テーマの問題、課題の原因を探究した後に、最終報告会では、特定した本質的な課題を発表します。

10月14日(火)クライアント様テーマ紹介、質問・意見交換

クライアント様から各テーマ紹介・説明をしていただいた後に、質疑応答がありました。

クライアント:株式会社マエダハウジング様

テーマ若者世代の「住まい」に対する考え方について
サブテーマ若者世代は、家を「住まい」として、どのように捉えているか

若者世代は、住まいとしての家に対し、どのような価値観を持っているのか

若者世代が、中古住宅など既存の家をリフォームする場合、どのようなタイミングで、マエダハウジングを最初に思い浮かべてもらえるのか。その際に直面する課題は何か。そして、その課題に対してマエダハウジングが提供できる価値や取組むべきことは何か。

クライアント様の声(株式会社マエダハウジング 様)

今回参加させていただいた目的ですが、自社の主力商品が「リフォーム」であり、若者世代の方には提供する機会が少ない商品です。
今後、人口減少に伴い、リフォームを必要とする世代も並行して減ることが予測されます。
リフォームを必要としたタイミングよりも前の段階で、マエダハウジングを認知してもらうことが、今後のサービス提供に不可欠ではないかと思い、学生さんを中心とした若い世代の方々の声を聴ければと思った次第です。
 

クライアント:株式会社エイチ・アイ・エス様

テーマ旅行のインターネット予約が主流になった今、大学生が“旅行会社を使う理由”をどう再構築するか

・旅行について、大学生の行動フローを整理して、意思決定のリアルを明らかにする。

・大学生の視点において「旅行ネット予約の痛点」を洗い出し、それを旅行会社がどう解決できるかを探る。

・旅行について、大学生の行動フローから、旅行会社が介入できるポイントを考える。

クライアント様の声(株式会社エイチ・アイ・エス 様)

①新たな視点獲得
 弊社が実際に直面している課題を学生の皆様に取り組んでいただくことで、社内からは生まれにくい斬新で柔軟な発想を得ることを期待しています。


②未来の優秀な人材との接点
 課題解決のプロセスを通じて、学生お一人ひとりの「実践力」を深く理解しながら、貴学の学生様との接点を構築したいと考えています。結果として、「HISのファンになった!」「HISに入社をしたい!」といった学生様が出てくると尚良いと考えています。


③挑戦への伴走
 企業として、次世代を担う学生の皆様に「正解のないリアルな課題」を提供し、挑戦に寄り添いたいと考えています。貴学の理念に沿いつつ、学生の皆様の成長に貢献できることを大変光栄に思います。

クライアント:福山市 様

テーマ福山市が「誰かに選ばれるまち」になるには
サブテーマ福山市が、若者に選ばれるまちになるには

福山市が、女性に選ばれるまちになるには

クライアント様の声(福山市 様)

全国的に人口減少が課題となっている中で、福山市においても進学や就職をきっかけとした若者、特に女性の転出が課題となっており、様々な施策に取り組んでいるところです。
その中で、叡啓大学の課題解決演習(PBL)では、学生が調査・検討を経て、本質的な課題の特定や課題解決方法の提案に取り組まれるということで、学生ならではの視点や感性から、本市が「若者・女性に選ばれるまち」になるためのヒントをもらえるのではないか、との期待の元に、今回参加させていただきました。


 
学生は、今後のフィールドワークの活動に向けて、クライアント様へ質問、意見交換を行いました。



過去の「最終報告会」資料の一部を特設サイトで公開しています。
社会を変える「実践力」ー叡啓大学のPBLとはー