広島県公立大学法人 叡啓大学

2025.08.18

1年生 古川さんが事業に挑戦する様子が広島経済レポートに掲載されました

2025年7月10日(木)、1年生 古川元晴さんが、学生の自己理解を促す教材開発プロジェクト「わたがし」に挑む様子が、広島経済レポートに掲載されました。

「わたがし」は、「自分を深く知ることで、自分にとって最適な選択ができるようになる」という考えのもと、中高生が自己理解に楽しく取り組めるツール「語れるすごろく」を開発し、自己理解学習を教育現場に広めることを目指すプロジェクトです。

このプロジェクトは、古川さんが大阪の高校に在学中に、修学旅行で行った高知県で実施したワークショップがきっかけとなりました。ワークショップは、大阪の高校生が気づいた高知県の魅力を、地元の人々に発表するものでした。古川さんは高知県の人々の魅力を対話を通じて引き出すすごろくを作成し発表したところ、参加者から「すごろくを通して自分についてよく知れるね」と高評価をいただいたそうです。この経験から、古川さんは大阪に戻ってからも制作を続け、進路選択に悩む中高生を対象に、自己理解に焦点を当てた教材開発を自主的に進めました。

高校3年時には、様々な学校と取引を行えるよう、起業・事業化へと踏み切りました。2024年には、「Next Education Award2024 最優秀賞」を受賞し、クラウドファンディングでは100万円を達成するなどの実績を上げています。現在は、「語れるすごろく」を使い、中学校や高校での訪問授業や講演会、教育イベントへの参加などを行うとともに、活動の幅をさらに広げるため、個人事業主から一般社団法人への法人化を進めています。

今後は、総合型選抜を受ける高校生向けのサービスや教材の開発、学生と企業をつなげるイベントの企画など、自己理解学習の分野でさらなる展開を目指しています。

参考:わたがし – 軸から広がる魅力|語れるすごろく-自己理解・探究学習教材-

掲載日2025年7月10日(木)
掲載媒体広島経済レポート 7月10日号 10ページ