3年生春・夏クォーターの課題解決演習Ⅱ(Project Based Learning Exercise II)の授業では、クライアント様からいただいたテーマ、リアルな課題に約4か月間で挑みます。

はじめに、3年生課題解決演習の担当教員 松浦康之講師から、4か月間の授業概要について説明がありました。
課題解決演習Ⅱでは、春クォーターに、課題を発見するための4つのステップ「プロポージング(提案)」「フィールドワーク(調査)」「コー・レビュー(共考)」「レポーティング(報告)」を行います。
その後、夏クォーターはチームを編成し、課題を解決するための「コー・サーチ(共探)」「コー・クリエイション(共創)」「フィールドワーク(調査)」「レポーティング(報告)」と進み、4カ月計8ステップで取り組みます。
テーマの問題、課題の原因探究に加え、特定した課題の解決策を最終報告会で提案します。
4月25日(金)クライアント様テーマ紹介、質問・意見交換
クライアント様から各テーマ紹介・説明をしていただいた後に、質疑応答がありました。
クライアント:株式会社たびまちゲート広島 様



テーマ | 広島を訪れる観光客に、出来るだけ広島の街中を回遊してもらうための、より良い(効果的/効率的な)集客方法とは? |
サブテーマ | 再開発が進む『広島駅周辺』や新サッカースタジアム等と共に、『中心部周辺(紙屋町、八丁堀、シャレオ周辺)』に人を呼び込むためには? たびまちゲート広島が運営する店舗の特徴等(立地、提供サービス等)を活かして、それぞれの店舗の集客につなげるためには? たびまちゲート広島の運営店舗: ①広島市平和記念公園レストハウス ②「トゥモロウスクエア」(ひろぎんHD本社ビル1階の店舗) 広島市商圏外からの観光客だけでなく、地元の住民にも興味を持ってもらうためには? |
クライアントの声(株式会社たびまちゲート広島 様)
我が社の運営する店舗だけでなく、広島全体の賑わいを創出し、県外への転出超過の問題を叡啓大学と一緒に解決したいという思いで参加させていただきました。私たちが大学生の時には、一方向的な講義、いわゆる座学が主流でしたので、企業等が実際に抱える課題に取り組む叡啓大学の実践的な教育に以前から関心があったこともあり、連携させていただきました。
現在、若者が消費の中心となりトレンドをつくることが多いため、学生のアイデアをビジネスに積極的に取り入れることが重要と考えています。我が社は従業員の平均年齢が高いこともあり、この度のPBLでは、学生ならではの視点で解決策を提案してもらうことを期待しています。良いアイデアをいただければ実際に会社として取り組もうと考えています。
クライアント:イームル工業株式会社 様



テーマ | イームル工業株式会社に20代前半(新卒・第二新卒)の若者を引き付け、継続的な人材採用が可能な会社になるためには? |
サブテーマ | 若者を採用し、社員の女性比率を1/4以上(現在の2倍以上)に増やしそれを維持し続けるために、会社の何を維持し、何をどの様に変えるべきか?(働き方、職種、採用プロセス、社内体制、情報発信等) 若い人材の採用を通じて社内に多様な視点を取り入れ、固定概念に囚われないアイデアや実行力を持って、事業を推進するためには? イームル工業株式会社で働くことの魅力を、多くの若者に知ってもらうためには? |
クライアント:在大阪・神戸米国総領事館 様



テーマ | 他の人々に市民的技能を身につけさせ、政治への参加を増やすために、日本の若者はどのようにすべきか? |
サブテーマ | 市民的技能(civic skills)とはなに? 日本の若者は、市民的技能や社会での役割や責任を、どのように捉えているか? 日本の若者の市民的技能の向上や市民としての義務遂行を妨げている社会経済的な障壁とは、何か? 米国では、若者の市民的技能は、どうなっているか?日本と米国と比較して、どうか? 日本でも再現可能そうな、アメリカにおける若者の市民的技能育成の取組みが存在するか?また、それらを日本向けにローカライズ(日本に合うように変更/修正)するためにはどうすべきか? 国をまたいだ若者同士の関わりは、国家間の関係改善にとって、どのように役立つか? |
学生は、今後のフィールドワークに向けて、クライアント様に対し、サービスを受けられる方の年齢層や利用目的、実際の課題事例、ターゲットの設定とその理由、課題解決に向けた現在の取り組み状況などについて質問、意見交換を行いました。
過去の授業内容を特設サイトで公開しています。
社会を変える「実践力」ー叡啓大学のPBLとはー
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