【開催報告】1/6(金)イブニングラウンジ/山口周様(客員教授)
叡啓大学では学生のコンピテンシー育成及びキャリア形成支援の一環として、「イブニングラウンジ」を開催することとしています。
今回は、独立研究者、著作家、パブリックスピーカーとして活躍する株式会社ライプニッツ代表 山口周様に講演いただきました。
日時等 |
令和5年1月6日(金曜日)17:10~18:50 |
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対象 |
叡啓大学の学生、教職員並びに学外の方 |
講演タイトル |
ニュータイプの思考・行動様式 |
講師 |
株式会社ライプニッツ代表 山口周 様【叡啓大学客員教授】 |
これからどのような社会がやってくるのか、これからの社会において何が価値とされるのか、これからの組織と個人に求められることは何か。

今回は、これから皆が生きていく社会はどのようなモメンタムにあるか、求められる「ニュータイプの思考・行動様式」について、お話しいただきました。
山口様の講演は、学外からの関心も非常に高く、当日は70名を超える方々がオンラインで参加されました。
正解を外に求めるのではなく、「私」は何を問題と考えるか。

叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部は、新しい社会のしくみをデザインすることを目的としています。
今回の講演では、まず、山口様から「ソーシャルな問題」の考え方についてお話がありました。
これまでの日本は、課題について、マーケティングを行い、求められているものを正確に作り続けてきましたが、今やそのマーケットは失われ、日本の経済成長率は下降の一途をたどっています。
一方、市場調査を一切行わない会社や、中から生まれた疑問や感情からくる問題の解決を会社の目的に掲げている海外の企業が伸びてきています。
正解を外に求めるのではなく、「私」は何を問題と考えるか、「私」がおかしいと考えることが、事業創出のきっかけになると説かれました。
GAFA、ユニコーン企業の創業者は、若い。

「GAFA」の創業者の創業時年齢はみな若く、“シロウト”であったこと、その人達が新しいことを成し遂げてきていることから、「問題を提起する」、「自ら発言する、動く」、「とりあえず世に出す」必要性についてのメッセージもいただきました。
講演後、会場の学生から、「デザインに興味があるが、AIがとって代わらないか」「STEAM教育などにおいて、音楽などの芸術・教養教育を取り入れる意義はなにか」といった質問がありました。
山口様は、AIに代替されない領域や、思考のベースや社会のリーダーに必要な、文理融合・リベラルアーツを学ぶ重要性などに触れられました。
起業予定の学生からの「独善的に思えるもので、社会に価値を生み出すにはどうすればよいか」という質問には、「それが社会にとってよいことだと確認が持てるかどうか、その独善は普遍的かどうかを考えてください」とのアドバイスをいただきました。
山口様、貴重なお話をどうもありがとうございました。



講師の山口様を囲んで
