叡啓大学では学生のコンピテンシー育成及びキャリア形成支援の一環として、「イブニングラウンジ」を開催しています。
6月のイブニングラウンジでは、株式会社ジャパンタイムズ 代表取締役 会長兼社長 末松 弥奈子 様 にご講演いただきました。
日時等 |
令和5年6月30日(金曜日)17:10~18:50 |
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対象 |
叡啓大学の学生、教職員並びに学外の方 |
講演タイトル |
創刊明治30年の英字新聞ジャパンタイムズの現在・過去・未来 |
講師 |
株式会社ジャパンタイムズ 代表取締役 会長兼社長 末松 弥奈子 様 |
ジャパンタイムズは、明治30年に日本人によって創刊された初めての英字誌であり、英語を勉強するためのものというよりも、海外の政財界の方々が日本の情勢を知るために、必ずジャパンタイムズ紙を読み参考にしているというご紹介がありました。

近代日本の黎明期に生まれたジャパンタイムズは、まさに「真の日本の実体を世界に知らせる役割」を担い、そして今もその歴史を引き継いでいます。
世界大戦時、紙名をJapan Times からNippon Times と表記しなければならなかった時期も、発刊を続け、政府が海外に向けた情報発信の役割を果たしました。
戦後は、不偏不党の立場において日本の現状と世界の動きとを正確・迅速・豊富に内外の読者に報道することを使命とし、日本唯一の独立英字紙としてジャパンタイムズの存在意義は大きく増しました。
しかし、インターネットが普及し始めた2000年代以降、特に近年は新聞紙の発行部数が減少してきており、日本国内で5社あった英字新聞社も2社に減少しました。
他方で、インターネットに載った無料のオンラインニュースは、自分が選択した記事だけを読むため、読者は自身の選択の外にある情報の獲得が難しくなります。


「近年世界における日本の注目度は下がってきているが、世界の中において日本には報道の自由があり、日本と世界のために、また将来の次世代のために時間を使っていきたい」とのお話に、参加した学生から「大きな感銘を受けた」と感想がありました。
また、報道に関する質問も多く寄せられ、一人一人丁寧に回答いただきました。
末松様、ありがとうございました。

(撮影:3年・間庭翔太郎)