叡啓大学では学生のコンピテンシー育成及びキャリア形成支援の一環として、「イブニングラウンジ」を開催しています。
10月27日のイブニングラウンジでは、オックスフォード大学日本事務所代表で、本学客員教授のビールアリソン様にご講演いただきました。
日時等 |
2023年10月27日(金曜日)17:10~18:50 |
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対象 |
叡啓大学の学生、教職員並びに学外の方 |
講演タイトル |
Intercultural Competence |
講師 |
オックスフォード大学日本事務所代表 ビール アリソン様【本学客員教授】 |

“Intercultural Competence”とは、異なる価値観、信念、文化的背景を持つ人々と効果的なコミュニケーションを取るために必要な能力で、映画「ハリーポッター」に出てくるオックスフォード大学の「食堂」を紹介され、知らない人々が隣に座ることで、異なる分野の人と会話する機会が生まれると説明されました。ビール様ご自身、価値観や信条、文化的背景の違いを理解し、コミュニケーションを取ることで、ご自身の中に「自己ウェルネス」を見つけることが出来ると語られました。
そして、“Intercultural Competence”の4つの柱「知識」「スキル」「文化の理解」「マインドセット」についてご紹介されました。
- 「知識」とは、ある文化や国において、政治や歴史、芸術やその他について理解し認識すること。そのためには、多くの本を読むこと、同じ事象について書かれている異なる新聞を読み、異なる視点で理解すること。
- 「スキル」とは、言語、人の話に耳を傾ける能力、言語とボディランゲージの両方を理解する能力、会話のタイミングや沈黙に対する考え方が文化によって違うことを理解する能力である。
- 「文化の理解」とは、例えば、食べ物や服装、祭りなどは明白に目に見えるもので、氷山の一角である。それに対して、文化の大部分は、ユーモア、教育観、正義感など水面下にあり、“Intercultural Competence”の大きな部分を占める。「文化は氷山であること」を理解すること。
- 「マインドセット」とは、好奇心を持つこと、柔軟性を持つこと、違いを受け入れることであり、人は未知や未体験の事柄には否定的に捉える傾向があるため、肯定的に受け止めるためにどうすればよいかを考えること。
とお話されました。



“Intercultural Competence”を培うには、どんな環境で生活していても身につけられることで、違いを受け入れ、スキルを磨き、趣味を追求し、人と話す。そして何よりも他者と違いを感じた時にポジティブさを探すことが大事と笑顔でお話されました。
参加した留学生らは、日本や母国の体験について活発に意見交換をしていました。
ビール様、貴重なお話をありがとうございました。
