
2024年1月12日(金曜日)、「行政の仕事や地方創生」をテーマに、総務省自治行政局地域政策課長の西中隆様による講演会を開催しました。
2024年初めての叡啓TOP(本学15階)でのイベントで、行政の仕事や地域おこしに関心を持つ学生を中心にご参加いただきました。
はじめに、行政の仕事について説明がありました。
「部署や役職にかかわらず、多様な経験ができることが行政の特徴である。公務員の働き方は型にはまっていると思われがちだが、住民に近い現場と、中央や本庁の違いは相対的であり、国の職員も地方の出先機関で国民と直接向き合う機会がある」と、現場での多様な役割について説明されました。
また、転勤などの働き方にも触れ、ワークライフバランスに影響する重要な要素であり、自分の望むライフスタイルとどう折り合いをつけるかを考えることが必要だとお話しされました。
後半では、地域おこし協力隊について、「初めは89人だった参加者が、最近では6,500人に増え、将来的には10,000人を超えることを目標にしている。これは、日本中の地域からの期待が高まっている証だ」と述べられました。
西中様は参加者に、地域と定期的につながりを持つ応援団になってほしいと話します。「現在では大学の春休みや夏休みを利用して短期間で参加することができ、以前よりも学生が参加しやすい環境になった」と話され、「ふるさとワーキングホリデー」といった、地域の暮らしを体験したいという人に向けたプログラムなどもあり、地域暮らしのイメージがあまり浮かばない人向けに、2週間ほど体験するプログラムを紹介されました。
さらに、「企業に勤めた後でも、何かのタイミングで地域社会に貢献したいと考えた際には、さまざまな形での地域の貢献の仕方もあるということを頭の片隅に入れていてほしい」と話し、多様な形での地域貢献について触れられました。
西中様は、これから地域おこしに関わろうとしている学生に向けて「自分の気持ちに素直で真っ直ぐに向かっていってほしい、チャレンジングマインドを忘れずに持ってほしい。」と話してくださいました。



最後に、「地域活性化や地域貢献に関心がある方は、県庁を含む多くの選択肢がある。自分の将来を広く考え、友達や先生と相談しながら自分で決めてほしい。今日の話がその一助となれば」と講演を締めくくりました。
参加した学生からは「自分は元々地方創生に興味があり、これまでも地域おこし協力隊などに関わってきた。インターンという形での地域おこし協力隊があったことは知らなかった。そういった形であれば、大学生なども関わりやすいと思うので、地方創生に興味を持つきっかけになってほしいと思う」との声が聞かれました。
西中様、貴重なお話をありがとうございました。