2025年度研究倫理集合教育
研究倫理を遵守することは、全ての分野の研究活動において必須です。叡啓大学では研究倫理に関する教育啓発に継続的に取り組んでいます。この取り組みの一環として、2025年12月12日(金)に「2025年度研究倫理集合教育」を開催しました。
今年度は京都大学医学部附属病院倫理支援部の渡邉卓也副部長/特定講師をお迎えし、「人文・社会科学分野における研究倫理、倫理審査の視点」と題した講演を伺いました。まず基本として、なぜ研究倫理や倫理審査が必要なのか、歴史的背景を踏まえて振り返った後、医学系研究、非医学系研究それぞれの倫理審査のあり方について説明いただきました。非医学系研究の倫理審査では、「研究対象者への配慮」等、医学系研究の倫理審査と同じような論点で議論される部分もある一方で、医学系研究の倫理審査の型に落とし込むことは難しい部分もあり、倫理審査委員会側が考えるべき課題も多くあるとのことでした。
続いて、人文・社会科学分野における倫理的問題の例を交え、研究者がどのような点に留意して、どのような対応を取る必要があるかについて、説明いただきました。本学教員はこの講演を通じて、研究を進めていく中で起こり得る状況を思い浮かべながら自身の行動を振り返ることができました。
質疑応答では、本学教員が日々の研究活動における倫理に係る疑問を講師に質問することができ、理解を深めることができました。
今後の予定
今後も叡啓大学では、研究倫理に関する教育啓発や研究不正防止に係る取り組みを継続的に行い、責任ある研究活動を推進するための環境づくりを行っていきます。