教育
在学生の声


前田 脩人 & 梶原 百恵
MAEDA Shuto & KAJIWARA Momoe 2022年度4月入学
オリジナリティと価値を創造し学びの場面を自ら開拓する

叡啓大学では1階に設置した、地域の方と学生との交流促進を目的としたスペース「コミュニティコモンズ」を舞台に地域と大学をつなぐ学生企画プロジェクトを順次実施しています。イベントの企画から実施まで、すべて学生が自主的に運営。地域との関わり、自分たちにできること、そこから創造する未来まで、チャンレジする精神を応援しています。
| 音楽を介して平和を考える新たな表現にチャレンジ

私たちが企画したのは「EXPRESS HIROSHIMA」
[ イベントの内容はどんなものですか ]
前田 『EXPRESS HIROSHIMA~あなたと創る「音楽」とこれからの「ヒロシマ~」』と題し、「平和」と「音楽」をテーマにしたイベントを計4回実施しました。平和について考えながら、世界にひとつだけの音楽を参加者とともに作詞作曲する内容となっています。
梶原 平和というと難しく考えがちですが、もっと気軽に学んでもらい、感情ではなく現実的に考え、行動する空間づくりが目的でした。音楽をツールとしてひとつの作品を創り上げたことは、新たな平和教育の在方を模索する良い機会になったと考えています。
前田 歌詞をつくる上で、今回は平和について学んだことを言葉にするという作業を行いました。どんな言葉が適切なのか、各々が感じた平和とは何か、思いを洗練させ生まれた言葉には重みがあり、素敵な歌詞ができあがったと思います。
| 双方向のコミュニケーションを大切に

[ 大学での学びと今回の活動に共通点はありますか ]
梶原 私たちは、このイベントを1年次の秋から企画しましたが、デザイン思考・システム思考やロジカルシンキングの授業を受けている時期でした。イベントで何をしたいのか、漠然とではなく具体的に考えることができました。対話はワールドカフェ方式とし、一方通行ではなく双方向のコミュニケーションを大事にできたことも、入学直後のソーシャルシステムデザイン入門や課題解決入門で得たアイデアやスキルがあったからこそだと思います。
前田 叡啓大学のアクティブ・ラーニングでは、自ら何かを学ぶ姿勢が評価される側面があります。アクティブであることの良さは、自ら考え動き、得られた学びこそ本物の学修意欲につながるということ。今回のイベントで行った、平和に対する思いをぶつけ、認識し、そこから言葉を選ぶという行為はとてもアクティブで、PBLの本質にもつながっていると感じました。
[ 在学中に挑戦したい活動、将来の夢や目標を聞かせてください ]
梶原 EXPRESS HIROSHIMAは私が引き継ぎ、G7広島サミット開催中は、多様な角度から情報を発信しました。私自身、中学生時代から続けている平和活動をこれからも継続していきます。EXPRESS HIROSHIMAを基地とし、国内外で起きている様々な問題を、平和という視点で扱うとともに、未来へと向く「ヒロシマ」の平和発信ができるフィールドをつくりたいと思っています。また、英語力を磨き、将来は国際会議などの場に立ち、世界的な視野を持って社会貢献できる人財になりたいです。
前田 音楽という聴覚情報だけでなく、「体験し、協働し、制作する」一連の活動を新たな芸術の在り方として模索したいと考えています。
その想いをカタチにするべく「ことのはproject」というクラブを立ち上げ、EXPRESSHIROSHIMA同様、作詞体験型ワークショップを開催できるよう準備を進めています。どんなカタチであれ、少しでも感動やきっかけを伝えられるアーティストでありたい、それが現時点での夢ですね。
(2023年6月)