広島県公立大学法人 叡啓大学

教育 学部概要・学部長メッセージ

コンピテンシー評価

コンピテンシー評価

コンピテンシー評価とは、専門分野で得た知識やスキルを、さまざまな領域や場面で活用できる能力を意味しています。

より良い社会の実現をめざすには、人・大学・社会・環境が関わりあい、お互いに変化していくことが必要です。
この〈相互作用=相互変容〉を可能にするには、伝統的な大学教育における専門分野ごとの個々の知識やスキルのみならず、個人や大学の枠を超え、ともに学び活動するためのコンピテンシーが重要となります。

そのため、叡啓大学では、点数による評価だけでなく、「叡啓大学共通コンピテンシー・ルーブリック」を用いたコンピテンシー評価(学生自身による自己評価を含む)を行い、社会のしくみ、つまりソーシャルシステムをデザインする素養を身につけた学生に、学位を授与することとしています。

叡啓大学の学生は、アクティブ・ラーニングを通して、卒業時までに5つのコンピテンシー(グローバル・コラボレーション力、先見性、戦略性、実行力、自己研鑽力)を獲得することを目指します。5つのコンピテンシーは、「修得」と「実践」を繰り返す叡啓大学のカリキュラムと連動しつつ、包括的に育成されます。

コンピテンシー・ディベロップメント・センター(CDeC)

学生が、入学から卒業までの一連の学びの中で効果的にコンピテンシーを修得していけるよう、カリキュラムや授業改善、進路決定支援などを包括的に実施する仕組みとして、コンピテンシー・ディベロップメント・センター(CDeC)を設置しています。


グローバル・コラボレーション力
仲間と未来をつくる
多様性にもとづくグローバル市民参加
市民参加とは、社会をより良くする活動に参与し、その活動を可能にする知識やスキルや価値観を養うことです。グローバル化した現代社会では、国家をベースとした「国際」的な連携に留まらない、グローバルで包括的な市民の連帯が求められています。国籍や出身や言語、ジェンダーやセクシュアリティ、身体を含めた、さまざまな多様性を尊重し協働するグローバル市民としての素養を育成します。
先見性
問題を発見する
クリティカルな洞察にもとづく問題発見
クリティカルであるということは、物事を多角的・総合的に調べたうえで、自らの考えを形成することです。リベラルアーツ科目を中心とした教養教育で洞察力を養い、問いや課題を発見し、探究する力を育成します。
戦略性
調査・分析・設計する
調査分析にもとづく問題解決
問題解決とは、俯瞰的な視点から、オープンエンドな問いに取り組んだり、目標を達成したりするための方法をデザインし、試行し、評価するプロセスのことです。調査分析にもとづいて、不確実な状況や予期せぬ事態にも対応できるように、柔軟に計画を立てる力を育成します。
実行力
粘り強くやり抜く
相互的自律にもとづく努力
問題解決のためのプロジェクトを実行するには、関係者全員の主体性を尊重し、相互の貢献を促進する粘り強い努力が必要です。チームメンバーが建設的に関わることができるような場をつくり、効果的にコミュニケーションとりつつ相互の自律性を保ち、困難にも柔軟に対応しながら計画を遂行する力を育成します。
自己研鑽力
学び続ける
好奇心と振り返りにもとづく探究
探究とは、知識やスキルや能力を向上させるための、教育制度の枠組みに留まらない継続的な学びのことです。探究するには、好奇心をもち、これまでの学びを振り返るとともに、別の状況に接続し、応用し、展開すること、すなわち転移する能力が必要です。大学での学びを次世代や他領域に拡張していく能力を育成します。