教育理念
本学の目的
本学は、社会を俯瞰する視野を持ち、他者との協働のもと、文理の枠を越えた知識やスキルを組み合わせて課題の解決を図り、新たな価値を創り出すことのできる人材を育成し、地域から国際社会まで広く貢献することを目的とします。
育成をめざす人材
本学は、実社会で活躍する上で必要となるコンピテンシー(資質・能力)の育成を図る教育を行い、「先行きが不透明な社会経済情勢の中で、地域社会や世界に貢献する高い志を持ち、解のない課題に果敢にチャレンジし、粘り強く新しい時代を切り開いていく人材」の育成を目指します。
育成する資質・能力(コンピテンシー)
- 幅広い教養とデジタルリテラシーを基盤に、グローバルな視点で課題を発見し、統合的な解決策を戦略的に立案する力
- 多様性(ダイバーシティ)を尊重し、異なる文化・価値観等を有する他者と協働できる力
- 生涯にわたって学び続ける姿勢をもち、何事もリーダーシップをもってチャレンジし、やり抜く力
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与方針)
次のコンピテンシー(資質・能力)を身に付けたと認められるものに学位を授与します。

先見性 | 幅広い教養を基盤とする複眼的・多角的な視野を養い、グローバルな視点から将来を見通し、概念的思考力などを用いて、社会の変化がもたらす本質的な課題を発見する力 |
戦略性 | ICTリテラシーを基盤に、探究心を持って新しい情報や知識の収集・調査・分析を行い、論理的思考力などを用いて、統合的な解決策を戦略的に立案する力 |
グローバル・ コラボレーション力 | 個人や社会の多様性を尊重し、外国語能力やコミュニケーション力を駆使して、異なる文化・価値観等を有する他者とも相互に信頼関係を構築し、協働する力 |
実行力 | リーダーシップを持って何事にも主体的・積極的にチャレンジし、困難に直面してもあきらめずに 最後までやり抜くことを通じて、物事を実行する力 |
自己 研鑽力 | 高い志と倫理観を持ち、生涯にわたって学び続ける姿勢を通じて、自己を高める力 |
学長メッセージ
10年後、20年後の社会は、どうなっていると思いますか。
人口減少やグローバル化、AIなどの技術革新が急激に進み、想像もつかない世の中になっているかもしれません。
また、「人生100年時代」と言われる中、単線型の人生でなく、教育と仕事を行き来するなど、マルチステージの人生への変化が予想されます。
だから、私たちは、新しい大学を創りました。
こうした世の中を生き抜くための土台・基盤となる学びを提供し、人生を通じて学び続ける力・姿勢を育んでいける、そんな大学にしたいと考えています。
「何を知っているか」ではなく、「知識を活用し、他者と協働しながら、新たな価値を生み出せるか」。
そこに重点をおいた新しい教育で、予測不可能な時代を切り開いていくことができる人材を育てたいのです。
学生には、社会における様々な仕組みを理解した上で、自ら課題を発見し、解決策を立案して実行することで、新たな価値を創り出し、社会にイノベーションを起こしていってほしい。
それが「ソーシャルシステムデザイン」だと考えます。
あなたがデザインするのは、どんな社会でしょうか。ぜひ私たちに見せてください。
略歴
1976 年東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻博士課程修了(工学博士)。
1976 年から2008 年まで東京芝浦電気株式会社(現・株式会社東芝)に勤務し、研究開発センター所長などを務める。
東京大学監事、理化学研究所理事などを経て、2018 年に東京大学執行役・副学長に就任。
2021年4月から現職。
