大学案内
卒業生


鍵山実玖さん
非鉄金属メーカー
実践が育てた探究心と仲間との成長
叡啓大学に入学する前、私には4つの目標がありました。1つ目は、PBLの授業を通じて、課題解決のためのフレームワークを学ぶこと。2つ目は、アクティブラーニングの授業形態を活かして、自分の意見を上手に言語化する力や、他者の意見を受け入れる柔軟な思考を身につけること。3つ目は、交換留学を経験しながらも4年間で卒業すること。そして4つ目は、問題に直面したときに、自ら解決に向けて行動する力を身につけることでした。
叡啓大学を選んだ理由は、アクティブラーニングを重視した授業形態、フィールドワークやプレゼンテーションの機会が豊富である点に大きな魅力を感じたからです。また、一期生として入学できるという点にも惹かれました。前例のない環境で自分たちが大学の土台を作っていくことに、ワクワクとした期待を抱いたのを今でも覚えています。中高時代からさまざまな活動に取り組んできた私にとって、叡啓大学は挑戦の場をさらに広げてくれる場所だと感じました。
入学後は、PBL型の授業やインターンシップ、学外ゲストを招いたイブニングラウンジなど、実践的な学びを重ねる中で、自分の興味や強みがより明確になっていきました。特に印象的だったのは、「課題解決演習」と「体験・実践プログラム」です。「課題解決演習」では、実際の社会課題に対してチームで取り組み、何度も壁にぶつかりながらも、視点を変えて考え直すことで前進する大切さを学びました。フィールドワークやインタビューを通じて実際の声を聞き、机上の空論ではない「使える提案」に至ったときの達成感は、今でも忘れられません。
「体験・実践プログラム」では、大学1年次に企業でのインターンシップを経験し、社会の一員として働くことのリアルに触れました。この経験は、大学での学びが社会でどう活きるのかを実感できた貴重な機会でした。現場での経験をもとに情報を収集・分析しながら、戦略的な解決策を導くプロセスを通じて、戦略性を身につけることができました。
こうした学びや経験を重ねる中で、私は「自らアイデアを形にし、価値を生み出すこと」への関心を強く抱くようになりました。この影響で、(仕出し屋をしている)祖母の人気の唐揚げのタレを商品化したいという思いが生まれ、ビジネスの視点から価値を提供することに関心を持つようになりました。そのため、卒業プロジェクトではそのテーマに取り組み、最後までやり抜く実行力が身につきました。

また、入学当初は「人に何かを伝える仕事がしたい」という漠然とした思いでしたが、交換留学や多様なバックグラウンドを持つ仲間との交流を通じて、「海外とつながる仕事がしたい」という明確な志へと発展しました。
卒業後は、多様な価値観を尊重し、柔軟に問題解決できる人として社会に貢献していきたいと考えています。大学での経験を通じて、相手の立場に立って考える視点や、丁寧な対話を重ねることの大切さを学びました。まずは就職先で、一つひとつの業務に真摯に取り組みながら、周囲と協力して小さな変化を積み重ねていきたいです。日々の仕事の中で、自分にできることを少しずつ増やし、培った自己研鑽力で、社会の中で役立てる存在へと成長していきたいと思います。
これから叡啓大学で学ぶ皆さんには、「自分の興味を積極的に追求すること」を大切にしてほしいです。さまざまな授業や課外活動を通じて、自分が本当にやりたいことや、持っている強みが見つかるはずです。どんな経験も決して無駄にはなりません。壁にぶつかっても、前向きに挑戦し続けてください。叡啓大学には、あなたの挑戦を応援してくれる教員や職員、仲間がいます。悩んだときは一人で抱え込まず、周囲に相談してみてください。そして、行き詰まったときにはしっかりストレス発散して、自分らしくいられる環境を大切にしてください。私も卒業生のひとりとして、皆さんの挑戦を心から応援しています。
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