大学案内
卒業生


榊原李公さん
かけがえのない人や考え方との莫大な出会いに感謝
叡啓大学に入学する前の私は、将来の目標や興味のある分野が明確でなく、大学卒業後の進路について大きな不安を抱えていました。高校時代からボランティア活動に関心があり、いくつかの活動に参加した経験はありましたが、それが自分の将来にどう結びつくのかまでは考えていませんでした。
叡啓大学を選んだきっかけは、親や高校の担任の勧めでした。叡啓大学について調べていくうちに「新設大学の一期生として、他の大学とは異なる学びができる」という点に惹かれ、「この大学でなら新しい自分を見つけられるかもしれない」という期待を持つようになりました。学びたい特定の分野が定まっていなかった私にとって、多様な学びの機会があることが魅力でした。
大学生活を通じて、私は大きく成長し、夢やビジョンを見つけることができました。特に、体験・実践プログラムでの経験は、私の考え方に大きな変化をもたらしました。2年生のとき、広島市の団地にあるカフェでボランティア活動に参加しました。そのカフェは協同労働という仕組みで運営されており、私は「コミュニティ」という概念に初めて深く触れることになりました。地域の人々が協力し合いながら場をつくり、支え合っていく様子を間近で見る中で、「コミュニティづくり」に強い関心を抱くようになりました。また、そのカフェでイベントを企画・運営する機会を得ました。イベントの計画から実施までを一人で担うことで、協力者の大切さや、企画を成功させるためのプロセスの重要性を学ぶことで戦略性と実行力を身につけました。この経験を通じて、私は「人と人をつなぐ場をつくることの楽しさ」に気づき、これを今後も続けていきたいと考えるようになりました。プログラム終了後もカフェに足を運び、興味を持った同級生や後輩たちとともにさらに活動を広げていくことができました。自分の行動が周囲に影響を与え、広がりを持つことに、喜びと達成感を感じました。

大学での学びの中で、勉強に対する意識も変わりました。高校時代は勉強が苦手でしたが、叡啓大学での学びは新しい分野に触れる機会が多く、学内外での実践を経て知識を得ることの楽しさを知りました。同級生たちの挑戦する姿にも刺激を受け、自分も何かに挑戦したいという気持ちが芽生えましたし、自己研鑽力を高めながら自ら学び続ける姿勢を身に付けることができました。叡啓大学のやりたいことが誰でも実現できる環境は、私の学びの姿勢を大きく変えるきっかけになったと思います。
卒業後は一般企業に就職しますが、大学で経験した「コミュニティづくり」や「まちづくり」に今後も関わっていきたいと考えています。将来的には、地元・広島のまちづくりに携わる仕事をしたいと思っています。広島はさらなる発展を遂げている都市であり、その発展に貢献できることに大きなやりがいを感じています。就職後も人として成長を続け、自分の仕事を通じて地域に貢献できるような人材を目指します。
これから叡啓大学に入学する人や後輩たちには、「やりたいことがあるなら、迷わず挑戦してほしい」と伝えたいです。叡啓大学は「新しい考え」や「チャレンジ」に対して寛容な大学です。「こんなことをやってみたい」「興味はあるけど不安」と思うことがあれば、まずは一歩踏み出してみてほしいと思います。大学には否定する人はいませんし、協力してくれる人が必ずいます。逆に、受け身の姿勢で過ごしてしまうと、せっかくの機会を無駄にしてしまうかもしれません。