広島県公立大学法人 叡啓大学

大学案内

卒業生

藤本康平さん 

広島電鉄株式会社

仲間の刺激で広がる視野、一歩踏み出す力

高校生の頃の将来の目標は明確ではなく、ただ漠然と「社会の役に立つ仕事がしたい」という想いを持っていました。また、地域の活性化や地方創生といった言葉には興味がありましたが、自分に何ができるのかは分からず、「とりあえず経済学を学べば、将来の選択肢が広がるのではないか」と考え、当初は国公立大学の経済学部を志望していました。

そんな中、高校の担任の先生から叡啓大学を勧められました。大学名を聞いただけでは、どんな大学なのか全くわかりませんでした。しかし、オンラインのオープンキャンパスに参加したことで、この大学の特長を知り、自分の進むべき道が少し見えた気がしました。特に、少人数制でディスカッションを重視する授業スタイルに魅力を感じました。一方的な講義型の授業とは異なり、双方向で意見を交わしながら学ぶことで、知識を「使えるもの」として身につけられるのではないかと考えました。

また、ソーシャルシステムデザインという分野にも興味を持ちました。経済学部では「経済」だけを学びますが、叡啓大学ではリベラルアーツを基盤に「社会の仕組みをデザインする」視点を持てる点に可能性を感じました。先見性を持って社会の変化を捉え、新しいアイデアを生み出す力を養える環境に魅力を感じたことが、入学の決め手となりました。

大学に入学してからは、「自分に何ができるのか」を模索する日々が続きました。特に、地域や企業等の課題解決をテーマにした課題解決演習(PBL)やプロジェクトに関わることで、地方創生への関心がより具体的なものになっていきました。

2年生に春春に、愛媛県松野町でのインターンシップに参加しました。そこでの取り組みは、地域資源を活かした「キャンドルナイト」の企画・運営でした。地球環境と共存するホテルのコンセプトに基づき、宿泊者がその土地の自然や文化をより深く感じられる体験を提供することを目指しました。この経験を通じて、「地域の魅力を活かし、人々に伝えることができれば、まちの価値を高めることができる」という実感を得ました。また、企画の立案から実行までを担うことで、戦略性と実行力を培う機会にもなりました。

さらに、3年生の時にはカンボジアでの海外インターンシップに参加しました。そこでは、自然共生型のホテルのプロモーションを担当し、観光と地域の関わり方について考えさせられました。観光客はサービスを享受する立場、地域住民はそれを提供する立場。そんな固定された関係に疑問を持ち、叡啓大学の多様な環境で培ったグローバル・コラボレーション力を発揮し、異文化の中で地域の人々と協力しながら、新たな観光のあり方を模索しました。「観光が一方的な消費ではなく、相互に価値を生むものになれば、地域は持続的に発展できるのではないか」と考えるようになりました。

カンボジアの海外インターンシップ先を再訪問(2025年3月)。左手前が藤本さん
 

卒業プロジェクトでは、広島県大崎上島を舞台に、観光客と地域住民の交流を生み出す仕組みづくりに取り組みました。港に「カプセルトイ(ガチャガチャ)」を設置し、島内の店舗で使えるクーポンを配布することで、観光客が地元のお店を訪れるきっかけをつくりました。想定とは異なり、観光客よりも地元住民の利用が多かったのですが、それがむしろ「地元の人がまちを楽しむことが、地域の活性化につながる」という気づきにつながりました。地域の課題を解決するためには、外からの支援だけではなく、地域の人々自身がその価値を再認識し、関わりを持つことが重要なのだと学びました。

こうした経験を通じて、入学当初の「何か社会の役に立ちたい」という漠然とした思いは、「地域の価値を活かし、人と人のつながりを生む仕組みをつくる」という具体的なビジョンへと発展していきました。

大崎上島にガチャガチャを設置

卒業後は、広島電鉄株式会社(または、広島の公共交通や不動産事業を手がける企業と記載)に就職します。まちづくりや若者の人口流出問題に取り組みながら、地域課題を細分化し、一つひとつ解決策を模索していく予定です。学生時代に培った「課題を見つけ、解決策を実行するコンピテンシー」を活かし、広島の活性化に貢献できる人材になりたいと考えています。
これからの学生や後輩に伝えたいことは、「まずは動いてみることの大切さ」です。入学当初の私は、「何をしたいのか」がはっきりしないまま大学に入りました。しかし、さまざまなプロジェクトやインターンシップに挑戦することで、少しずつ自分の興味関心が明確になっていきました。最初から完璧なビジョンを持っている必要はありません。まずは小さな一歩を踏み出し、その中で自分の可能性を探していくことが、未来につながると信じています。
 
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