広島県公立大学法人 叡啓大学

大学案内

卒業生

府川凛平さん 

株式会社水都広島(起業)

学問の多様性が導いた新たな目標

幅広い分野の学問に触れることで自分の興味や適性を見極め、新たな目標を見つけることができた。

入学前、私は自分が何を本当にやりたいのか明確には決まっていませんでした。将来の夢や具体的な目標を持っていたわけではなく、まずは幅広い分野の学問に触れながら、自分の興味や適性を見つけたいと考えていました。そのため、リベラルアーツを重視し、幅広い知識やスキルを得ることができる叡啓大学に魅力を感じました。大学での学びや経験を通じて、自分の関心のある分野を見極め、最終的に社会にどのように貢献できるかを考えていきたいと思っていました。

叡啓大学を選んだ大きな理由の一つは、幅広い分野の学問に触れられる環境があったことです。リベラルアーツ科目で、異なる専門分野を学ぶことで新たな興味を発見し、自分の将来について深く考えるきっかけになると考えました。また、多様な価値観を持つ学生と交流しながら視野を広げ、成長できる環境にも魅力を感じました。そうした学びを通じて、自分の志を見つけられるのではないかと期待していました。

大学に入学した当初は、ただ幅広い知識を得ることを目的としていました。しかし、さまざまな分野を学び、異なる価値観を持つ学生や教員と交流する中で、自分の興味や強みを徐々に理解するようになりました。特に、実践的なプロジェクトやディスカッションを通じて、単に知識を得るだけでなく、それを社会にどう活かすかを考えるようになりました。その過程で、河辺空間の活用に挑戦したいというビジョンが芽生えました。

企画したイベントで企業の方と一緒にワークショップ。左が府川さん

私が特に影響を受けたの授業は、環境や生物の多様性に関することを学べる「環境工学」や「Biodiversity(生物多様性論)」です。これらの授業を通じて、自然環境の保全や持続可能な社会の実現について深く学ぶことができました。特に、人と自然が共生するための具体的な取り組みについて考える機会が多く、その中で川辺空間の活用に関心を持つようになりました。都市部における河川や水辺の空間が持つ可能性について学ぶうちに、ただの景観ではなく、人々が自然と触れ合いながら活用できる場を作りたいと考えるようになりました。そのために、情報を集め、論理的に分析し、具体的な計画を立てる戦略性を意識するようになりました。この学びをもとに、川辺空間の利活用に挑戦し、地域社会に貢献したいという新たな目標が生まれました。

卒業後は、株式会社水都広島として起業し、広島の街を魅力あるものにすることを目標に、都市機能と自然環境の両立を目指した街づくりに携わりたいと考えています。具体的には、広島市中心部の河川を活用した水上交通の整備に取り組みます。広島の河川は干満差が激しく、現行の方法では採算を確保することが難しいという課題があります。しかし、船舶の種類、利用者、航路の効率を最大化した上で事業を行うことで、この課題を解決できる可能性があります。さらに、停泊する川辺を中心に、新たな川辺空間の利用方法を模索し、実行力を活かして地域社会の活性化に貢献したいと考えています。

事業の打ち合わせをする府川さん。右が府川さん

これからの学生や後輩に伝えたいのは、大学での4年間をただ過ごすのではなく、積極的に挑戦し、失敗から学びながら成長してほしいということです。知識を得るだけならインターネットで十分な時代になりましたが、大学では実践的な経験を積み、仲間や教員との議論を通じて新たな視点を得ることができます。叡啓大学には、高い志を持つ学生が集まり、互いに刺激し合いながら学ぶ機会があります。また、教員の方々も学生の挑戦に対して惜しみなくアドバイスをしてくださいます。このような環境を最大限に活用し、自分の可能性を広げてほしいと思います。
 
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2023年10月30日 【学生企画】産学民ワークショップ「広島ミラツク工場」を開催しました