広島県公立大学法人 叡啓大学

2025.12.03

実社会のリアルな課題に挑む叡啓大学のPBL-3年生(秋・冬クォーター)

3年生秋・冬クォーターの課題解決演習Ⅱ(Project Based Learning Exercise II)の授業では、クライアント様からいただいたテーマ、リアルな課題に約4か月間で挑みます。

はじめに、3年生課題解決演習の担当教員 松浦康之講師から、4か月間の授業概要について説明がありました。
課題解決演習Ⅱでは、秋クォーターに、課題を発見するための4つのステップ「プロポージング(提案)」「フィールドワーク(調査)」「コー・レビュー(共考)」「レポーティング(報告)」を行います。
その後、冬クォーターはチームを編成し、課題を解決するための「コー・サーチ(共探)」「コー・クリエイション(共創)」「フィールドワーク(調査)」「レポーティング(報告)」と進み、4カ月計8ステップで取り組みます。
テーマの問題、課題の原因探究に加え、特定した課題の解決策を最終報告会で提案します。

10月17日(金)クライアント様テーマ紹介・質問・意見交換

クライアント様から各テーマ紹介・説明をしていただいた後に、質疑応答がありました。


クライアント:ユニタール 様

テーマユニタールのような国連機関は、教育、包摂、持続可能な都市というSDGsに貢献しながら、草の根レベルおよびグローバルなパートナーシップを通じて、日本人以外の居住者や訪問者をエンパワーメントし、異文化間のコミュニティ形成を促進する役割をどのように強化できるでしょうか?
サブテーマ日本人以外の人々が広島の地域社会に参加する際に直面する障壁は何であり、それらをどのように解消できるでしょうか?

地域の資源やパートナーシップは、広島の文化を称えつつ、多様な声を取り入れた持続可能な生活や観光をどのように支援できるでしょうか?

日本人と日本人以外のコミュニティ間で相互理解を促進するために、どのような教育や文化交流活動が考えられるでしょうか?

クライアント様の声(ユニタール 様)

叡啓大学の課題解決演習には、学生の皆さまが実践的な学びを通して社会課題への理解を深め、主体的に取り組む姿勢を育む機会として期待して参加しております。また、地域の教育機関との連携を通じて、相互に学び合える関係性を築くことができればと考えております。

クライアント:■広島市 都市整備局住宅部住宅政策課 様

テーマ基町地区を活性化するためには?
サブテーマ若年世帯や子育て世帯の入居を促進し、多様な世代で構成されたコミュニティを形成するためには?

外国人と日本人とが、互いの生活習慣や文化の違いを認め合った上で理解し合い、尊重しながら交流するまちにするためには?

基町ショッピングセンターを活用するなどして、出会いや交流の場を創出し、魅力的でにぎわいのあるまちにするためには?

クライアント:株式会社地域ブランディング研究所 様

テーマ宮島の中心部だけではなく、対岸を含む周辺地域への回遊やリピーター・ファン拡大への手法
サブテーマ直接的な観光産業だけではなく、他の産業にも波及効果を上げていく工夫

宮島だけではなく、対岸の宮浜温泉や廿日市市中心部、佐伯・吉和への回遊を拡大する工夫

1度訪れたら改めてファンになって、また訪れたくなる・応援したくなる工夫

クライアント様の声(株式会社地域ブランディング研究所 様)

代表が広島出身でもある中で、広島で優秀な学生との接点を持つ機会に繋げたい。
地域に関わる仕事の醍醐味を感じてもらい、将来の人生の選択肢を広げてもらいたい。

学生は、今後のフィールドワークに向けて、クライアント様に対し、サービスを受けられる方の年齢層や利用目的、実際の課題事例、ターゲットの設定とその理由、課題解決に向けた現在の取り組み状況などについて質問、意見交換を行いました。


過去の授業内容を特設サイトで公開しています。
社会を変える「実践力」ー叡啓大学のPBLとはー