広島県公立大学法人 叡啓大学

YIP Kah Hing

卒業
プロジェクト
テーマ
Write freely and save your time(自由に書いて時間を節約)
卒業
プロジェクト
概要
手書きのノートやメモをデジタル化し、生産性を向上させるデバイスの開発を目指している。ペン型デバイスを使用して、手書きの文字をリアルタイムでテキストに変換し、コンピュータに保存できる機能を開発している。これにより、学生やビジネスパーソン、研究者が簡単に情報管理やデータ保存を行えるようになる。

日常の「不便」をIoT技術で解消
プロジェクトを通して得た忍耐力が財産

このプロジェクトのテーマは、私が直面した実際の不便さから生まれました。授業中に手書きでノートを取ることが多かったのですが、その内容をデジタルデータとして保存できないことに不満を感じました。そこで、手書きのノートやメモをデジタル化するデバイスがあれば、学生やビジネスパーソンがより効率的に情報を管理できるのではないかと考えました。

私の仮説は、IoT技術を使ってこの問題を解決することで、より便利なメモ取りが可能になるというものでした。「プログラミング入門」や「IoT利用による問題解決」の授業を通して、IoTデバイスが動作したときに楽しさや充実感を感じ、IoTについてもっと学びたいという気持ちになりました。そこでプライマリーアドバイザーの助言も受け、ペンに付属装置を取り付けて文字をリアルタイムで認識し、コンピュータに保存する仕組みを考案しました。

プロジェクトの進行において、Pythonというプログラミング言語を使って基本的なプログラムを作成しました。その過程でインターネットやAIも活用し、自分の限界を超えた成長を実感しました。精度向上のために適切なIoTアクセサリーについても調査し、小型化を図るなど、さまざまな工夫を重ねました。

また、「メモ取り」という課題解決のため、テクノロジーが専門である教授を訪ね、多くの知見やアドバイスを得て付属装置の開発に着手することができました。

プロジェクトの進捗としては、プログラミングの課題だけではなく、組み込みバッテリーなど、電子工学の知識やスキルが必要といった課題もまだ残っています。そのため、最終報告会では「プロトタイプを提示すること」を目標とすることにしました。

プロジェクトの中で、ペン型デバイスのカメラ起動、画像読み取りのプログラムが成功したとき、私はその成果に満足してしまい、プロジェクトは完成したと考えてしまいました。しかし、教授のアドバイスなどからデバイス機能はさらに高めることができると気づき、今はテキスト検出機能について、さらに研究と改良を進めています。

最終報告会でのフィードバック

2024年11月11日(月)開催の「卒業プロジェクト最終報告会」にて、プロジェクトの進捗報告を行いました。報告会では、外部評価委員として企業・行政などのステークホルダーを招き、プロジェクトに対して、新規性、実現可能性などの観点からフィードバックをもらいます。私のプロジェクトには、公益財団法人広島観光コンベンションビューロー 魅力創造部 誘客・受入担当部長 蒲池清士様、株式会社エイチ・アイ・エス 中四国事業部 営業販売チーム 兼務)人事・管理チーム 友池 大介様からフィードバックをいただきました。

<フィードバック内容>

・このプロジェクトは、勉強だけでなくビジネスにおいても効率化の観点から有意義なプロジェクトであり、非常に良い取組である。

・企業が製作している類似製品があれば調査し、長所を取り入れてみてほしい。

 卒業プロジェクトを通じての自身の成長

このプロジェクトを通じて、時間管理やプロジェクト管理の重要性を実感しました。また、忍耐力を養うことができた点も大きな成長でした。私はもともとせっかちな性格で、結果を急ぐあまり途中で投げ出すことが多かったのですが、課題解決のプロセスを楽しむことの重要性を学びました。プロジェクトで培った実行力は自己肯定感の向上にも繋がりました。新しい技術を開発するという達成感によって自分の興味が明確になり、今後もこの分野を深く掘り下げていきたいと思っています。

卒業後は大学院に進学し、情報技術の研究を続けます。さらなる知識とスキルを身につけて社会に貢献できる人材をめざし、自分が想像する未来を形にする挑戦を続けたいと思っています。