7 月18 日(火)14:00~15:00、上杉裕子教授が担当する英語集中プログラム(IEP) の授業の一環で、広島平和文化センター理事長香川剛廣氏に特別講義をしていただきました。

香川剛廣氏プロフィール
早稲田大学卒業後、昭和56(1981)年外務省入省。中近東アフリカ局中近東第一課長、在アメリカ合衆国日本国大使館参事官、在サウジアラビア日本国大使館参事官、兼在イラク日本国大使館(在サマワ自衛隊駐屯地、外務省リエゾンオフィス所長)、在サウジアラビア日本国大使館公使、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部公使、在中華人民共和国日本国大使館公使、大臣官房参事官兼中東アフリカ局、大臣官房地球規模課題審議官(大使)、エジプト国駐箚日本国特命全権大使、内閣官房TPP等政府対策本部首席交渉官を歴任。令和4(2022)年11月外務省を退官し、令和5(2023)年2月(公財)広島平和文化センター理事長に就任。
上杉教授は日米協会の会員で、7 月に開催された日米協会総会において香川氏が基調講演をされた際に香川氏と出会いました。上杉教授が早速本学で講演をしていただけないか香川氏に依頼したところ、ご多忙にもかかわらずご快諾いただき、この貴重な機会が実現しました。
特別講義では、本学の 1 年生に「グローバル人材になるために何が必要か」という題目で、英語でお話いただきました。
香川氏は外交官や大使として、中東、米国、中国といった赴任地での様々な経験を伝えるとともに、この度の G7 広島サミットについても触れてくださり、話題もスライドも盛りだくさんでした。


学生たちは熱心に香川氏のお話に耳を傾け、講演後の質疑応答では熱い質問が飛び出しました。「外交官になったきっかけは何か」「外交官になるために必要な知識、学ぶべき科目は何か」など学生から興味深い質問がなされ、香川氏はそれらに対してひとつひとつ丁寧に回答くださいました。
学生からは次のような感想がありました。一部抜粋してご紹介します。
・たくさんの経験をすることで何が自分にとって大切なのかが理解でき、それとともにより多くの新たな経験をすることができるということを知り、とにかくこれからの人生で私自身も小さなことからでも少しずつ経験を積み重ねていこうと思った。
・講義の中で興味深かったのは、イラク戦争の話だ。自衛隊と共に戦場を訪れた話は自分には想像のできない話だった。
・グローバル人材になるためには、この広島の地で過去に何があったのかを世界に発信し続けることが鍵になってくると思う。
・グローバルな人材になるためにはまず自国の文化、自分の町について知り、それを説明できるようになることが大切だということを学んだ。
・平和な世界を実現するためには異なる背景を持つ人たちとの友好関係を築くことが大切だと学んだ。
・グローバルシティズンになれる人がどういう人かという話の中で、私が漠然と将来やりたいと考えていることと、グローバルな考え方を持ち、地域で行動するという、グローバルシティズンになるための必要なことは近しいものに感じた。この考え方を将来にどのように活かしていけばいいのか、自分の強みは何なのかを考えることのできるとても意味のある機会となりました。私自身将来の夢が明確に決まっていないため、最近何が自分にできるのか、何を自分はやりたいのか考えることが多々ありました。ですが、この講義の中でやっぱり自分がやりたいのは海外に関連することだと強く感じたため、海外に関連する中で何に興味を持てるのか大学生活の中で様々なことにチャレンジしていくことで見つけていきたいと感じました。


IEP(英語集中プログラム)では、IEP で高めた英語運用能力を活かしてグローバルに活躍する人材になるためにどうしたらよいかを学ぶ目的で、1クォーターに 1 度、グローバルに活躍されている外部講師をお招きして特別講演を行っています。今回の特別講演が学生たちに知的刺激を与え、学生たちの視野を広げるきっかけとなったことは間違いありません。
この場をお借りして特別講演をしてくださった香川剛廣氏に心から感謝いたします。