2023年10月23日(月)、広島県主催「ちぃと もやもや ジェンダー川柳コンテスト」の1次審査が行われ、本学学生5名が審査員を務めました。
今回学生が審査員を務めたきっかけは、昨年度、瀬古素子准教授(ジェンダー)が担当する授業「多文化共生社会論」にて、広島県わたしらしい生き方応援課の職員の方が講義に来てくださったことと、広島県女性総合センター「エソール広島」でインターンシップを行った学生が、実習後も受入先と繫がり企画を立案・実施し地域社会に貢献しているご縁からとなります。
学生5名のうち4名は「多文化共生社会論」を受講しており、授業の中でジェンダー、ダイバーシティ、インクルージョンの視点から現代の社会課題を理解し、様々な社会課題の解決にあたって不可欠となる個の尊重や男女共同参画、多様性受容などの考え方を体得しています。


1次審査会では、広島県内4大学から15名の学生が集まり、応募があった約1,600以上の川柳を審査しました。
審査会の合間に、広島県わたしらしい生き方応援課によるワークショップも開催されました。「イクメン」というワードの定義を考えて発表したり、参加した学生同士で意見交換を行いました。
ワークショップの後は、本学3年生の三谷日菜子さんがファシリテーターとなり、2次審査へ進む作品をみんなで議論して選びました。


<参加した学生の感想>
- 1つの川柳でも、人によって捉え方が違うことがわかりました。このコンテストを通じて、私を含めた1人でも多くの方が自分の中の偏見を考え直す機会となれば良いと思いました。
- 一人では気がつかない観点があり、同じ大学生でも考え方が違っていることがわかりました。世代が違うともっと考え方が違うことがわかり、それが面白い部分でもありますが、難しい部分でもあることに気づかされました。
- バイト先や大学は女性が多い環境であり、男性の視点を知る機会がないため、今回そのような機会があったことで自分の学びになりました。社会の中でジェンダー平等と言われていますが、この企画を通して様々な人が「おかしい」という状況に気づける機会となって良かったです。
- 読んでいて、はっとさせられる川柳がたくさんありました。私は女性であるため男性の視点がなかったり、ちょっと考えたらわかることですが、人を傷つける言葉を言ってしまう人がいることがわかりました。自分自身も私生活で気をつけていきたいと思いました。
- 日本において、ジェンダー平等は過渡期だと思います。岸田総理が「女性ならでは」と言って炎上していましたが、少し前まではそのようなことはありませんでした。そういう変化がある中で、行政である広島県がこのような企画を実施することはとても意味があると思いました。川柳を見て、驚く内容もあるので、これをきっかけに社会が良い方向に進んでいくことを期待しています。