本学1階コミュニティコモンズを会場として、2023年10月から始まった学生企画第1弾が無事終了いたしました。
第1弾として先陣を切ったのは、昨年度も企画に参加した「EXPRESS HIROSHIMA」です。
全4回 となるワークショップ「 “見える” へいわのワークショップ」をご紹介します。
第1回 2023年10月29日(日) PaxPlay –ボードゲームで見えるへいわ
第1回のワークショップは、ボードゲームを使用し、参加者同士で平和について議論していきました。配られたカードの数字を「テーマ」に沿って言葉に置き換え、推理する協力型カードゲーム「ito」を使用して、平和という言葉や数値化するのも難しい、概念を探求していきました。参加者は協力して様々な意見を出し合いながら平和の要素を模索しました。



第2回 2023年11月5日(日) 「火垂るの墓」上映会 – 観て見えるへいわ
第2回のワークショップは、スタジオジブリ作品「火垂るの墓」を上映し、平和について視覚的に考えました。
参加者からは、「観るのは今回で2度目だが、前回観た時とは違う視点を持つことができた」「平和について”観ること”の必要性を感じた」といった感想が寄せられました。



第3回 2023年11月12日(日) 模擬締約国会議 – 考えて見えるへいわ
第3回のワークショップは、11月末に行われる核兵器禁止条約締約国会議を参考にし、参加者とともに「核被害者とは何か」「核兵器をなくすための行動計画」などについて議論しました。平和に関する問題は様々ありますが、その中でも核兵器に焦点を当て、異なる視点から考える場となりました。参加者からは、「普段は探求しない情報にも興味が湧いた」といった感想が寄せられました。
第4回 2023年11月19日(日) "Talk with Hibakusha" – 話して見えるへいわ
最終回となる第4回のワークショップは、被爆者をゲストとして迎え、被爆体験証言会を行いました。被爆者の証言を聞くだけでなく、参加者と対話しながら双方に発信できることを意識し開催しました。参加者からは、「初めて具体的な被爆の実態や苦労を知り、戦争や原子爆弾への恐怖だけでなく、被爆者の経験を個人的に感じ取り、話を聞く重要性に気づくことができた」といった感想が寄せられました。



「EXPRESS HIROSHIMA」主催 2年生 梶原 百恵さんよりメッセージ
ワークショップを通じて、身近に感じ取りにくく問題視しにくい平和を、少しでも具体的かつ視覚的に捉える機会になったかと思います。
被爆者の高齢化が大きな問題となっている近年、少しでも多くの被爆者の体験を聞き、平和について関心をもって考え、今後も知る場、行動する場を築いていけたらと思います。