広島県公立大学法人 叡啓大学

【開催レポート】卒業プロジェクト公開プレゼンテーション ポスター発表②

タイトル

プロジェクト実施者と島民の交流にみる贈与

大崎上島の事例からの考察

学生氏名

藤本 康平

大崎上島の観光振興を目的とした企画に携わった経験から、島民の「島の外からやってきた人」に対する寛容さに着目しました。企画実施者である私が、島民へ企画への協力をお願いしたところ、快く協力してくれました。しかも、こちらからお渡しできるお礼や島民の皆様の成果がないにもかかわらず、ミカンのお裾分けまでいただきました。

人々の交流には、「ギブアンドテイク(交換)」と返せないと負い目を感じる「プレゼント(贈与)」の切り替えが影響するという先行研究から、大崎上島での「交換と贈与」の事例を参与観察・インタビューに基づいて検証しました。島内の消費行動を分析する中で、ここでは経済的合理性よりも地域内のつながりが重視される傾向が見られ、ここに「社会に埋め込まれた経済」の特徴が示されているという結論に至りました。
このように「文化人類学」という学問の視点で人々の交流を参与観察する研究は、叡啓大学ならではの経験だったと思います。

タイトル

”おばあちゃん秘伝の唐揚げのタレ” の商品化企画

〜アクティブシニアのリソースを活かしたアイデア構築〜

学生氏名

鍵山 実玖

高齢者の社会参加を促進し、アクティブシニアの新たな就労機会を創出するために、高齢者が持つ知識や経験をリソースとして活かした商品・サービス開発に取り組む方法を検討しました。
実証事例として、実の祖母が作る唐揚げのタレの商品化を企画しました。アクティブシニアの強みや関心を引き出すサポート方法の考案や、「唐揚げのタレ」の市場状況を調査すること、販売するターゲット層を想定して販売方法を具体化することなど、多面的に検討すべき点が非常に多く、マーケティングの基礎を体感できました。中でも「共感図の作成」「ビジネスモデルキャンバスの策定」「カスタマージャーニーマップの作成」といったビジネスモデルのフレームワークを学べたことは、大きな経験でした。

私は起業に関心があり、もし、将来ビジネスを興すことになった際には、その土台になると感じています。何より、「おばあちゃんの唐揚げのタレを商品化したい」という個人的な思いをテーマとして実現できたことは大きな喜びでした。

タイトル

若者世代を対象としたエコツーリズムの提言

学生氏名

長谷川 未羽

高校でSDGsの「気候変動に具体的な対策を」という目標に関心を持ち、大学でも環境問題について取り組みたいと入学しました。
自然が好きで、旅行が好きな私ですが、普段の観光旅行の中で、環境に配慮できていない行動をとっているのではないか、観光すること自体が悪影響を及ぼしているのではないかという後ろめたさがあり、楽しみながら環境負荷の少ない観光、持続可能な社会に適した観光の在り方を考えました。
高校生へのアンケート調査、私自身のエコツアーの経験からのオートエスノグラフィー(振り返り)、高知県でのエコツアーのフィールドワークを通して、「国立公園を活用した宿泊なしで自然体験できるエコツアー」を提言。まずは「エコツアー」そのものを広く周知し、旅から帰った日常生活でも環境配慮の意識ができるようになれば、「観光」の「環境」の均衡がとれるのではと考えました。
プロジェクトでは、こうした経験を伴う調査結果を論文にまとめ、誰が見ても調査による根拠がわかるように示すことの大切さや、プレゼンテーションを通して人に伝えるための技術を身につけることができました。


卒業プロジェクトに関心をお持ちのメディアの方は、ぜひ広報担当までご連絡ください。

叡啓大学教育企画課(越智・日浦・金子)

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